出産の続きです。
ガネーシャの周りを108回周って、夜の10時20分ころに部屋に戻ってきました。
奥さんは21回周って帰ってきてました。
彼女は歩いている途中、時々立ち止まって痛みをこらえていたみたいで、
松ちゃんが帰ってきてから本格的に準備を始めました。
と言っても、部屋の中に布団を敷くだけですけどね。
インドの部屋の床は大きなタイル張りになっているので、あたり一面血の海になっても
簡単にふき取ることができます。
ヒプノバースを夫婦で習っていたので、彼女には呼吸に集中してもらい、松ちゃんは背
中を優しく撫で、二人ともお産を簡単なものとイメージして、赤ちゃんが出てくる準備が
整うのを待ちました。
出産を迎える体制は、ベットの横に布団を敷き、ベットに手をついて布団にひざまづい
ていました。
そして日が変わった1月24日の0時22分、奥さんの、
「でるー!」
と言う言葉で股の間を覗くと、うっすらとした髪が生えた頭が見えました。
これから全部が出るまでかなり時間がかかるのかと思いましたが、頭全体が出たと思っ
たら、そのまま体がするりと滑り落ちてきました。
テレビで見る動物の出産だと、体が出てからもかなり大変で、時間がかかるということが
多いみたいで、この場合も体が引っ掛かるだろうと思ってじっと見ていたので、ぽとりと
布団の上に落ちてしまいました。
やはりショックがあったのか、すぐに赤ちゃんは泣きだしました。
受け止めてあげたかったなー、
出産のトラウマにならないか少し心配です。
元気な男の子で、すぐにおっぱいを吸い始めました。
つづく
コメント